■関東学院六浦中学校・高等学校『校報』第82号(WEB版)


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1年生 オリエンテーション
中2 自然教室
高1 一日研修
高2 研修旅行
高3 創作ダンス発表会
春季特別伝道礼拝 1年生施設訪問
中2山本君 日本漢字検定二級合格
学院創立125周年記念事業として2号館の建て替え事業を実施

■1年生 オリエンテーション
   今年のオリエンテーションは、新しい取り組みを試みました。まず『自然に親しみ、自然を慈しむ心を育てる』ために、1日目に「花と緑の公園―虹の郷」を訪れました。ハイキングはコースを短縮し、河津七滝の散策を半日で行いました。そして『本学院の歴史とキリスト教を学ぶ』ために開会と閉会の各礼拝、朝夕の礼拝、美しく揺れ動くろうそくの炎を見つめながらのキャンドルライトサービス、スライドを通しての学院の創立から現在までの歴史の学習などを行いました。次に『生徒間の交流を深め豊かな人間関係を築く』ために、グループ製作としてドミノ倒しにチャレンジしました。各班で事前に話し合って創作したデザインを下絵に、何度も失敗しながらも協力し合って駒を並べました。さらにレクリエーションでは、クラス対抗の競技を行いました。ドッヂビーは声援と歓声の中で大きく盛り上がり、大縄跳びは何度も挑戦してクラスのまとまりを図ろうと努力していた姿が印象的でした。入学して新しい友人ができ丁度学校に慣れ始めた頃に、天城山荘で寝食を共に過ごした3泊4日は『集団生活を通して基本的な生活習慣を身につける』という目標をも達成する良い機会となりました。  
(1年生学年主任 犬塚志朗)


■中2 自然教室 ▲ページトップへ
   5月8日午前8時、胸を躍らせた子ども達は、バス5台を連ね、軽井沢に向けて出発しました。
 「恵みシャレー軽井沢」に到着し、目に飛び込んできたのは、辺り一面の豊かな新緑です。どこまでも続く木々、澄んだ空気、きれいな空。忘れかけた何かを思い出させられたような感覚にさえなる豊かな自然の中で、4日間の自然教室が幕を開けました。
 オリエンテーリングでは、まさに絵に描いたような素晴らしい風景の中を散策。コースに配置された課題を解きながら進み、ソフトクリームを頂いて宿舎へ戻りました。
 そして一大イベント、飯盒炊さん。各班に分かれてのカレーとご飯作りです。薪を組むとき、野菜を切るとき、鍋の蓋を開けるとき。一瞬一瞬が楽しくて仕方がないといった様子でした。皆で一緒に何かをすることの楽しさ、同時に生まれる責任感を感じることができたのではないでしょうか。
 大自然という素晴らしい環境の中で様々な体験をする、子ども達一人一人がそれぞれに感じそれぞれに学ぶ、そこにとても大きな意味がある、今切にそう感じています。英語、数学、国語。何十年か先いつかはすっかり忘れてしまうかもしれません。何年の時を重ねても心に残っていること、自分の芯になるもの、原動力、それがとても大切な学び、「生きていく力」なのではないでしょうか。
 この自然教室、そんな収穫があった実り多き四日間になっていたらと思います。末筆ながら、ご協力頂きました保護者の皆様に深くお礼申し上げます。
(中2学年担当 正木恵)


■高1 一日研修 ▲ページトップへ
  本年度の一日研修が5月11日(金)に行われました。
 午前中は、一時間目をL.H.Rとし、一日研修の内容を説明しました。その後、開会礼拝、基調講演、パネルディスカッションを実施しました。日本キリスト教団なか伝道所の牧師でもあり外国人人権法連絡会共同代表の渡辺英俊氏に「働く・生きる・喜ぶ―他者に向けた生き方」というテーマで講演していただきました。日本経済の中で苦しめられている外国人労働者たちを救うためには何ができるのかということについて、熱く、時には語りかけるようにお話をしていただきました。また、本年度はパネリストの方々にも講演を聴いていただきました。
 次のパネルディスカッションでは、最初にパネリストの方々の紹介、その後、就職する前までに考えてきたこと、働き始めてから考えていること、そして最後に先輩たちからメッセージを伝えてもらいました。生徒たちは今までにないくらい真剣に耳を傾けていました。
 午後は、昼食を各教室でとった後に、9つのグループに分かれてパネリストを囲んでのグループ懇談を行いました。グループは生徒たちに事前希望調査を行い、少しでも関心のある職業に就いているパネリストのグループに入れるよう、また人数も30を超えないように調節しました。生徒たちにとっては初めての経験でもあり、目の前にパネリストがいて、最初は多少緊張していた様子でしたが、時間が経過するにつれて、リラックスして話をすることができたようです。
 本年度は、グループ懇談終了後にすぐ作文を書く時間を設けました。どの教室でも、ひたすらペンを走らせる音だけが響いていました。
  感想には、「自分の将来について今まで真剣に考えたことがなかったので、一日研修に参加して本当によかった。」と書いている生徒たちが数多くいて、この行事の目的が達成できたのではないかと感じています。  
(高1学年主任 小松剛)


高2 研修旅行 ▲ページトップへ
  高校2年生の研修旅行は、5月8日〜12日の4泊5日で実施されました。前半2日間は体験学習を中心に3コースに分かれ、後半三日間は学年全体で行動しました。
 この研修旅行のために、高校一年生から切支丹について学んだり、各科の指導のもと平和の大切さを考えてきました。事前学習として、長崎・熊本について各自がテーマを決めて研究し準備を進めてきました。
 快晴に恵まれた出発の朝は、全員が遅れず羽田空港に集合し、A・Bコースは長崎へ、Cコースは熊本へ向かいました。
 Aコースの初日は、西彼杵にあるコルベ神父の記念館を訪れ、「聖母の騎士」の小崎神父より「私があなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これが私の掟である。友のために命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。(ヨハネ15・12)」について大変貴重なお話を聞きました。また、平戸では切支丹館や遠藤周作記念館などを訪れ、私たちの想像を越える幕府の残虐な迫害と、それにも屈せず信仰を持ち続けた切支丹の生き方を目の当たりに知ることができました。2日目は、平戸焼きの体験学習に挑戦し、とても素敵な透かし
彫りの置物が出来上がりました。
 Bコースは五島列島の福江島を訪ね、初日に島の自主見学を行いました。夜は天文台から土星の観察、自分の目で初めて見る生徒は歓声を上げていました。2日目には、体験学習の「イカするめ作り」 「かまぼこ作り」「珊瑚加工」の班に分かれて、ベテランの職人から指導を受けました。緊張した手つき、真剣な眼差しで取り組んでいたところが印象的でした。その後、紺碧の東シナ海を背に毅然と聳え立つ白い大瀬崎灯台と五島の豊かな自然を満喫し、井持浦教会ルルドでは巡礼者の不思議な奇跡体験話を聞きました。最後に明治に建てられた堂崎天主堂を訪れ、キリスト教伝来史の一こまをリアルに学びました。
 Cコースは、熊本空港から阿蘇に向かい、阿蘇ファームランドを見学した後、午後からは田植えの体験、引率教員も一緒に泥だらけになって取り組みました。その晩生徒たちは受け入れてくださる農家でホームステイ、翌朝には別れてしまう短い時間でしたが農家の生活を体験しました。二日目は島原に渡り、雲仙災害記念館を見学したり、雲仙地獄めぐりを見ることで、火山の恐ろしさとその災害の大きさから自然の持つエネルギーを感じ、同時にこれは人間にとって欠かすことのできない有用なものであることを知りました。
 3日目、学年全体が長崎に集合、平和公園を訪れ、原爆資料館ホールで被爆者の方による当時の惨状を伺いました。その話に涙を流す生徒もいました。平和の大切さ平和のために自分は何をしなければならないかを考えさせられた一時でした。
 4日目、事前に調べた長崎の街を班別に自主見学をしました。それぞれの思いを実現できて生徒たちはとても満足げでした。
 最終日はハウステンボスを訪れ、午後帰路につき羽田に無事到着。終始天候に恵まれた研修旅行でした。
(高2学年担当 木本喜將)


■高3 創作ダンス発表会 ▲ページトップへ
 今年度も恒例の高校三年生女子による創作ダンス発表会が、6月14日(木)放課後、本校体育館にて開催されました。
 6年間体育の授業で取り組んできた創作ダンスの集大成となる発表会に四月から取り組みました。班毎に漢字一文字を選び、そこからイメージを膨らませて内容と題名を考え、それに添う振り付けや選曲、衣装作りとすべて自分達の手で行いました。
 本番では、保護者の方々や下級生、教職員合わせて、五〇〇名超の観衆の前での発表に、出演者それぞれが緊張感を味わうとともに、仲間と協力して創る・踊る楽しさを存分に感じられたことと思います。  
(保健体育科 肥田真由美)
「ダンス発表会を終えて」
 中1の時から先輩たちの発表会を見学し、あっという間に自分達の番になってしまいました。最初は、絶対にできないと思っていました。選曲や編集も難しかったですが、最も難しかったのはやはり振り付けです。なかなかイメージに合うダンスができず、悔しい思いをしました。完成したと思ったら、4人のダンスがずれていたり…。それからは、ひたすら朝練習と放課後練習をしました。朝は本当に辛かったです。発表会に向けて取り組んだ2ヶ月間は、一日一日が驚くほど早く過ぎていきました。
 発表会当日、朝からドキドキしていて上手くできるか心配でした。そして、ついに本番。二番目だったので、心の準備ができておらず、少し失敗してしまいました。2ヶ月間の成果を三分間という短い時間の中で出し切るには難しかったです。
 この発表会を経験して、言葉を使わずに表現する難しさ、助け合うことの大切さを学び、そして何よりも友達との絆が深まりました。大変だったけれど、無事に終えられてよかったです。
成宮由夏(高3―1)


■春季特別伝道礼拝 1年生施設訪問 ▲ページトップへ
  19世紀の米国の教会で始められた花の日礼拝は、明治初期に宣教師により日本の教会にも伝えられ、現在は世界の多くの教会で子供の日・花の日礼拝との名称で6月第2日曜日に守られています。
 本校では、6月13日礼拝堂の講壇に生徒たちが持ち寄ったお花を飾り、一時限に高等学校、二時限に中学校の花の日礼拝を守りました。
 「逆転は人生に起こる」と題して、岸義紘牧師(巡回伝道師)からエネルギーに満ちたお話を伺いました。先生は自らの高校時代の苦い体験から、学ぶことが多かったこと、生きる意欲の源は神の愛であることを熱弁されました。特に「神が自分に与えられた才能と適性を見つけ出すには、数多くのことにチャレンジし、その道のナンバーワンを目指し、努力と奮闘が必要であること、それを成しえた者こそがかけがえのないオンリーワンとしての誇りをもつことができる」という言葉が印象的で、生徒たちの心にも響いたのではないでしょうか。
 礼拝後、今年も1年生が本校を代表して、衣笠ホーム(特別養護老人ホーム)、横浜訓盲院(視覚障碍者施設)をはじめ、横浜、横須賀、逗子、鎌倉市内の10ケ所の福祉施設にお花と石鹸等を持参して訪問しました。各施設での配慮もあり、参加した生徒たちは施設の概要の説明を聞き、職員や入居者の皆様と交流するなど、貴重な体験ができました。今回の訪問が、ボランティア活動への関心を高め、生徒たちの人間性を豊かに育む機会となればと願っています。
 今回の花の日礼拝のプログラムは恒例行事ですが、教職員、生徒たちが捧げられたお花や品物を分けるなどのお手伝いを快く引き受けてくださり、各施設の協力も得られ、準備周到のうちに行事を進行することができ感謝です。保護者の皆様には献品にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。
(宗教主任 鳴坂明人)


■中2山本君 日本漢字検定二級合格 ▲ページトップへ
 6月2日に希望者を対象とした日本漢字能力検定が本校で行われました。
 多くの合格者の中で、山本敬一郎君(中2―5)が見事二級に合格しました。二級は高等学校卒業レベルの漢字で、合格率は全体で約20%、本校で9.5%という難関級です。多くの受験者の中で特に優秀な成績を収められたことをご報告いたします。


■学院創立125周年記念事業として二号館の建て替え事業を実施 ▲ページトップへ
 本校は1953年に神奈川県より現校名を認可され,それまでの三春台の中学高等学校六浦教室から,独立した関東学院内の学校となりました。当時の校舎は,教室内に柱がある旧海軍航空技術廠工員養成所の建物を利用した木造校舎でした。その後先達たちの苦労によって,それぞれの時代の先駆的校舎に次々と建て替えられ,恵まれた環境へと変貌してまいりました。しかし,整備されてきた校舎も時間の経過とともに老朽化が進み,緊急に対応を必要とする校舎や現在の教育課程には合わない施設になったものもあります。さらに,時代に合った教育活動を行うために校舎の建て替えを始め,教育環境の改善に今学校は迫られています。
  現2号館は,1967年に完成しました。この校舎は,特に理科関係の施設に重点が置かれていたので,「理科館」の呼び名で長い間親しまれてきました。当時としては最新の設備を備えていました。この設備を用いて,同年8月30日NHK教育テレビ「教師の時間」では,本校教員による「テレビを使っての理科授業」が放映されました。また,9月28日にはNHKと神奈川県視聴覚教育研究会の後援で,全国放送教育研究会が本校で開催されるなど,新しい教育に向けての活動が活発に行われました。
 2号館の2階2クラス分(廊下部分含む)は,1977年現礼拝堂竣工まで,礼拝堂・小講堂として使用され,卒業式も行われていました。1970年代初期の中学生たちにとっては,中庭に面した二階部分の張り出しを舞台として演じられたクリスマスページェント(聖誕劇)を1号館の教室の窓から鑑賞したことなどもありました。2号館は授業以外でも親しみや思い出の多い校舎でした。
 このように活躍した歴史を持つ2号館ですが,40年を経過しだいぶ傷みが目立つようになりました。計画中の新2号館は,1フロア増やして四階建てとし,従来以上に理科の機能を集中させるとともに,本校の中心的機能をも兼ね備えたものになります。生徒たちにとって,この校舎は理科を始めとする充実した授業での学びばかりでなく,広く自分を成長させる環境になることと思います。
 この二号館建て替え事業は,2009年に学院創立125周年記念を迎えるにあたり,本校としての周年記念事業の一つとして実施するものです。同建て替えに関しての概要は次の通りです。  
・場所…現2号館跡地
・校舎概要… 地上4階建,延べ床面積約4232u
・校舎機能… 理科・技術家庭科の機能,本校の中心的機能部分の集中をはじめ,生徒がゆとりを持って学校生活を送れる空間を備え,節水・節電などにも配慮しています。
・各階構成… 1階部分
2階部分
3階部分
4階部分
図書室,保健室,カウンセリングルーム,購買部,その他
教員室(教務室機能を含む),校長室,特別教室,その他
生物実験室1・2,物理実験室,化学実験室,理科各準備室,理科教員室
調理実習室,技術家庭科実習室,技術家庭科準備室,特別教室,その他
 
・建て替え予定  …… 2007年6月より中庭に仮設校舎建設,夏期休暇期間中に現2号館解体・撤去,9月より新校舎建設開始,2008年9月より新2号館使用開始
現在,近隣の方々にもご協力をお願いし仮設校舎の建設中です。生徒の皆さんを始め保護者の方々や多くの皆さんに,これから1年間ご迷惑とご不便をおかけしますが,ご理解とご協力をお願いいたします。
(校長 落越道彦)
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